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1. J8サミット

J8サミット(ジュニア・エイト・サミット)は2005年のグレンイーグルスサミットから開始された公式行事で、毎回、G8サミット議長国がユニセフ(国連児童基金)等の協力を得て開催しています。

G8各国等の13〜17歳の若者が、地球規模の課題について討議した上で、 G8首脳に提言を行うもので、2007年のハイリゲンダムサミットでは、6月3日から9日まで、ドイツ・ビスマール市にG8国から64名、途上国から10名の若者が集まり第3回J8サミットが開催されました。日本からは東京・広尾学園の学生が代表として参加しています。

2. シェルパ

語源は、ネパール東部に住み、ヒマラヤ山脈登山の案内人・荷役人を主な生業としている高地少数民族「シェルパ族」。登山家が頂上制覇するために、陰ひなたとなり支える欠くことのできない存在です。

「サミット」はもともと山の頂上を意味する言葉であることから、G8サミットでも、各国首脳の補佐役をシェルパと呼んでいます。

我が国のシェルパは、外務省の経済担当外務審議官が務めることになりますが、首脳会議場に入室できるのは、首脳とこのシェルパ、そして指定された緊急時の連絡要員のみ。首脳会合は、まさに限られた人の会合となっています。

サミットの準備は、このシェルパが直接首脳の指示を受けて緊密に連絡を取り合って行われます。2008年に入り、我が国がG8議長国となり、東京において1月10日から2日間の日程で第1回シェルパ会合が開催されました。今後3〜4回程度同様に開催され、その中で、議題の調整や首脳宣言骨子などがまとめられていきます。

いずれにしても、このシェルパが現場での総指揮官となって準備が進んでいくことになります。

3. 国旗の順番

政府系の国際会議では、常に国の順番が問題となります。それぞれの会合で決まりがあるのですが、サミットについては、ちょっと例外の部分があります。

2007年のドイツでのサミットがそうだったように、通常は、国連方式のアルファベット順となります。例えば、ドイツでは、主催国のドイツを先頭に、その後はアルファベット順に、カナダ(C)・フランス(F)・イタリア(I)・日本(J)・ロシア(R)・イギリス(UK)・米国(US)・EUということになっていました。

ところが、2000年の沖縄サミットでは、プロトコル・オーダー(国際儀礼順)といって、主催国の日本を先頭に、国家元首である大統領制の米国・フランス・ロシア、政府代表(首相)がカナダ・イギリス・ドイツ・イタリア、最後にEUという順番となりました。

2008年のサミットではどういった取り扱いになるのかは、まだ決まっていないのでしょうが、国旗を掲載するサミット関連商品等の順番もこれに拘束されることになりますので気になりますね。

ちなみに、会議場に到着する車列の順番なども、全てこの順番になります。したがって事務方はこの順番に狂いが生じないように、秒単位の調整を求められることになります。

4. ドレスコード

首脳が外遊すると、到着時点からドレスコード(服装規定)がついてまわります。

最近のサミットでの事例ですが、首脳が訪問先の空港に到着した際には、ラウンジスーツ(※)、到着後の夜に開催された晩餐会はブラックタイ(※)、それ以外のサミット関連行事(首脳会議を含む)はスマートカジュアル(ノータイ、スポーツジャケット)との指定だったそうです。

なお、この期間の随行者(シェルパを含む)はスマートカジュアル(ラウンジスーツ可)との指定だったので、首脳と同様のドレスコードで行動したことになります。

2000年の沖縄サミットでは、ナショナルドレス(民族衣装)の「かりゆしウェア」が記念撮影のドレスコードになりましたが、北海道サミットでの記念撮影ではどういったドレスコードになるのかが気になるところですね。

※ラウンジスーツ:
現在のビジネススーツ(背広)に該当。
本来は、大広間の隣の休憩室・社交室で着るラウンジジャケットとベスト&ズボンを共生地でつかった三つ揃い。

※ブラックタイ:
この場合、フォーマル(フル・ドレス)と同義で、タキシード着用を意味する。ご夫人はイブニングドレスあるいはナショナルドレスということになる。

5. デブリ

G8首脳会議では、各国首脳が邪魔されることなく議論ができるように、会議場には首脳のほかは、首脳の個人代表を務めるシェルパしか入室することができません。

そのため、会議で何が話されたかについては、同席するシェルパがメモ(最近はデジタル・ペン・システム等も活用される)をとり、内容についてシェルパの補佐役となる政府職員に対して「デブリ」を行うことになります。これら「デブリ」を受けた職員が、TV会議システムなどを駆使しつつ、現地同行の記者や各省職員、国内の関係者へ報告していくことになります。

この「デブリ」という言葉、debriefing(ディブリーフィング)の略で、もともと戦場において上官に戦況を“かいつまんで”報告することを意味する言葉で、この場合、「会議場にて聴取した内容を、さらに第三者に報告すること」を指しています。シェルパからデブリを受けた指定職員等は、記者へのブリーファー(説明者)として、また同行各省職員へのデブリファー(報告者)として、情報の伝達役という重責を担うことになります。なお、記者ブリ(記者説明)は、新聞記事の締め切り時間などとの兼ね合いもあるため、貼り出しやメモ配布という形態を取る場合もありますが、通常は同行の政府職員が要点を説明する形で行われることが多いようです。

各国首脳は最終日に記者会見を行い、サミットの成果を報告することになりますが、世界が最も注目する国際会議ゆえに、裏舞台では壮大な伝言ゲームが繰り広げられています。




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